スポーツ用義肢の世界

OSCAJ代表の小嶋です、明日はニーズ&アイデアフォーラムに参加してきます。
特別講演「スポーツ用義肢の世界」臼井 二美男氏はパラリンピック日本代表(陸上競技)のメカニックとしてシドニ2000年ー~ロンドン2012年まで参加された方なので楽しみです。
また知人の紹介で国立障害者リハビリテーションセンター 研究所長さんとも面会を予定しています。
近々国立障害者リハビリテーションセンターへOSCAJチームで見学に行ってきたいと思います。
先日は日本赤十字社千葉県支部の義肢製作所にて一般の義肢について学んできましたので、今度はスポーツ用義肢について学んできたいと思います。 

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脳振盪後のケアにOMT

The Journal of American Osteopathic Associationに掲載されているOsteopathic manipulative treatment(OMT)オステオパシー手技治療で軽度の脳振盪施術で改善した症例です。

http://jaoa.org/article.aspx?articleID=2498831#.VtSkkEil4-s.facebook

以下は要約です。
脳振盪は頭への衝撃で起こるが、その炎症反応によって長期化することがあり、OMTは膠細胞リンパの流れを改善することで炎症を減少するのに役立つ可能性がある。
著者は嘔気、めまい、耳鳴り、平衡感覚の不安定の症状を呈した患者への影響を述べている。
術前術後に感覚統合機能テストを行った。
25分のOMT後、患者の症状はなくなり、感覚統合機能テストは6ポイント改善した。
OMTは脳振盪のマネージメントに必須で経済的に有効なツールとして調査されるべきである。

OSCAJは現場ではSCAT3でのチェック
脳振盪後のケアにOMTのアプローチを有します

NBA現役スーパースターも、オステオパシー治療を受けている!

?ダラスマーベリックス所属のダークノヴィツキー選手の約18年間の現役活躍の裏には、オステオパシー治療が関与している。
?ヨーロッパ選手権や他の国際マッチの際、オステオパスが母国ドイツ代表の治療スタッフと協力して、選手のケアを現在も継続。
?世界基準の舞台裏を支えるオステオパシー。ロンドン五輪から選手村ポリクリニックに配属されており、日本国内でも活躍が期待される。
VOD(ドイツオステオパシー代表部)のネットサイトによると、NBA歴代6位の通算得点記録を持つ、現役選手のノヴィツキー選手は、ドイツ代表として活躍した際に、代表チーム所属オステオパス2人が治療をしてきたようだ。
縦28m、横15mのコート内でのダイナミックな展開が醍醐味でもある、バスケットボールだが、足関節、膝関節への負担が大きいため、前十字靭帯損傷や半月板損傷といった大きなケガも発生しやすい。そのため治療の最前線に立つオステオパスは、代表チームのアスレチックトレーナーと共にタッグを組んで、選手を支えている。
オステオパスが黒子役として活躍する場は、プロバスケットボールだけではない。代表的に挙げられるのが、サッカー、ラグビーなどのコンタクトスポーツの他に、精神と身体のバランスが鍵となるテニスにも関与している。ウィンブルドン大会のコート上で、アンディーマレーのオステオパストレーナーがマニピュレーションを施した光景は、まだ遠くない話だ。
https://oscaj.org/wp/tennis/
リオデジャネイロ五輪開催まで、5ヶ月となった。スポーツ医師やアスレチックトレーナーなどの国際治療スタッフと共に、オステオパスが黒子の如く活躍することが期待される。
資料:
1)VOD e.V.(Bundesvertretung der Osteopathen in Deutschland)
http://www.osteopathie.de/news-vodnews—-1442527200
2) ダーク ノヴィツキー
https://ja.wikipedia.org/wiki/ダーク・ノヴィツキー

Fencing Response

脳振盪におけるフェンシング反応を集めた動画集
フェンシング反応は脳振盪の直後に起こる腕の異常なポジションのこと。
通常は数秒間続きます。
5分19秒以降ラグビーのレフリーが選手にひかれて脳振盪を起こしています。
プレーヤーだけでなくレフリーも何が起こるか解りませんね。
http://bleacherreport.com/…/1494620-stevan-ridleys-concussi…
こちらのサイトにもフェンシング反応について解説されています
こちらのサイトでは脳幹への衝撃によって乳児のモロー反射のような原始反射を再活性化させフェンシング反射が起こると言ったことが書かれています。

脳振盪後のケアにクラニオセイクラルセラピー

元NFLプレーヤーのリッキーウイリアム選手もクラニオセイクラルセラピーを受けています。
脳振盪後のケアに於いてもオステオパシーは貢献しています。
日本オステオパシースポーツケア協会のあるジャパン・オステオパシック・サプライには別部門としてUpledger Institute の日本支部としてUpledger Institute Japanもありクレニオセイクラルセラピーを学ぶことも可能です。
OSCAJはこのような問題に対しオステオパシーのアプローチ法も有しています。
まだ世界的にもあまり講義されていないミッチェルファミリーの筋肉エネルギーテクニックにおける骨内ストレインの技術なども導入し、コンタクトスポーツにおける骨そのものへのストレインにも対応出来ます。オステオパシーならではのアプローチです。

ハインリッヒ・ポポフ選手

先日見学させてもらった日本赤十字社千葉県支部の義肢製作所でも使われていたドイツのOttobock社製の義足、
このOttobock社製の義足を着用しロンドン・パラリンピック100m金メダルを取ったハインリッヒ・ポポフ選手のトレーニング動画です。
ポジティブ・シンキングなど健常アスリートが彼から学ぶことも多くなってきているとのこと。
トレーニングでは体幹を鍛えることなど基礎作りも重視しているようです。

義足や義肢について学ぶ

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義足や義肢について多くの事を学ばせてもらいました。
接続部分の工夫や密着性など圧力がかかった時の膨張、脱着のし易さなど工夫がされています。
義足はドイツのOttoBock社が優れているようでライナーなどはアイスランド製の物を使ってるそうです。
各自義足を装着し歩行してみたのですが用途によってかなり感覚が変わります。
重要なのは着地時の吸収と反発で軽ければ良いというわけでもないようでした。
障がいを負った時にどのタイミングで義足を作製していくのが良いかなどはメンタルや浮腫の削減などにも影響するようです。

サッカーでも脳振盪への取り組みがスタート

サッカー代表戦とJリーグでの脳振盪への取り組みがスタートするようです。
ただピッチ内でのチームドクターの診断にかけられる時間は最長3分と短くSCAT3を適用して診断するには厳しそうです。

エリートレベルのラグビーの試合ではHead Injury Assessment(HIA)は最大10分間の一時的交代が可能なのにたいして3分はかなり短いと思われます。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160218-00050161-yom-socc

健康食品やサプリメントの危険性

厚生労働省が報道関係者に発表している平成25年度「インターネット販売製品の買上調査」の結果です

~購入したいわゆる健康食品の半数以上から医薬品成分を検出、危険ドラッグはすべて指定薬物又は麻薬を含有~

インターネット上で広告され販売されていたいわゆる健康食品及び危険ドラッグを購入し、
国立医薬品食品衛生研究所で分析を行った結果、購入したいわゆる健康食品81製品中、
49製品から医薬品成分が検出され、危険ドラッグ52製品すべてから指定薬物又は麻薬が検出されたのでお知らせします。

全文はこちら。厚生労働省のHPより
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000107919.html

一般の人ももちろんですがアスリートは安全が確認されていないサプリメントや健康食品を摂取すると、ドーピングでひっかかる可能性があるようです。

ドーピングについて考える

国内レベルでの舞台ではあまり縁がないですが、世界の舞台で戦う場合、
常に考えておかなければいけないものの一つが「ドーピング問題」です。
ドーピング問題は、オリンピックの度に必ず耳に入って来る話題です。
実際、世界のドーピング事情は現在どうなっているのでしょうか?
先日、NHKの「クローズアップ現代」で番組が放送されていました。

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3756.html

日本のスポーツ界においてはドーピング問題は極めて少ないというのは、
日本人として誇りに思って良い点ですね。