IOC、選手治療に手技療法も重要視
ハイテク医療と手技療法の連携が鍵
五輪アスリートの記録躍進をサポート
国際オリンピック委員会(IOC)は、ロンドン五輪以降、選手村総合病院で『COPS形式』を採用。COPSとは、カイロプラクティック、オステオパシー、理学療法、スポーツマッサージの頭文字から由来する。今年開催されるリオ五輪でも世界レベルの選手が求める医療の一部として採用される見通し。
選手村では、開催国により総合医療チームが立ち上げられ、医師と療法士が共同で選手の治療にあたる。その枠組み内にある理学療法とスポーツマッサージは、日本のスポーツ界でもよく耳にする職業であろう。しかし他の二つは、認知度がまだ成長過程にある施術法である。国内では、政府無認可の民間療法であるが、IOCからの要望により東京五輪でも採用される可能性がある。
近年オステオパシーは、欧米諸国の政府認可の医療資格として注目されている手技療法だ。特徴的な哲学と原則を土台に、身体が本来持つ機能性を取り戻し、自己回復を促すというもの。カイロプラクティックも同様、手技を基本とする療法であるが、独持の哲学と原則に沿って施術する。双方とも米国で1800年代後期に発達し,現在ではオステオパシー医師とカイロプラクターとして活躍する。
五輪選手村にある総合医療病院では、世界規準の医療を提供することで選手をサポートしている。そこでは最新医療器具が用意され、大会中に怪我で悩む選手のコンディショニングに大いに貢献している。その他に、選手を強く支える黒子役としてささやかに存在するのが、手技療法家の存在であろう。怪我をすると精神的に大きな負荷がかかるが、それを癒すのは人が手を使ってなす施術と会話である。
IOCが薦める医療では、最新の技術同様、自然治癒力を基とする手技治療も重要視されている。今夏リオ五輪大会期間中、五輪選手は、身体的と精神的に頼れる総合医療チームに護られることだろう。日本国内でも、2020年に向け、手技療法家は、選手を陰ながら支えるべく準備を着々と進めている。
問い合わせ先:オステオパシースポーツケア協会
所在地:〒167-0053東京都杉並区西荻南2-26-2ワイズビル1F
ホームページ:oscaj.org/wp/
メール:support@oscaj.org
協会代表・兼取材者対応担当者:小嶋 智
事務局:03-5344-9095
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Osteopathy Physician 米国はオステオパシー医師
Osteopath ?その他の国は手技療法をメインとしてオステオパシーを行う(医師ではない)
日本におけるOsteopath(オステオパス)はJOF日本オステオパシー連合の民間認定試験合格者のMRO(J):Member of Registered Osteopaths (Japan)保持者への称号
Osteopath(オステオパス)はJOFの商標登録であり日本のオステオパスとして
OIA(Osteopathic International Alliance)に報告されています。